ヨガの哲学

2019年05月27日
ヨガの八支則のおなはしをしましょうか
⑴ヤマ  [5つの道徳律]
暴力を振るわない、うそをつかない、盗まない、性欲に溺れない、物欲にとらわれない、守るべき道徳を指します。ヨガでは、言動、さらには思考に至るまでの禁戒を求められています。
⑵ニヤマ [自己に課せる5つの規則]
外面、内面を清潔に保つ、自分に課せた行を積み重ねる、満足し感謝する、自分を鍛錬する、献身的な気持ちを保つ、無気力さを取り除いて、積極的に心身の向上を図ります。
⑶アサナ [体位法]
アサナを実践すると、内臓が活性化し、柔軟性、活力、健康を得ることができるとされていますが、本来のアサナの目的は、身体と心と自我を統合させること。ポーズ中は意識を身体の内側に集中させ、知性を研ぎ澄まし、心と身体を一体化させます。
⑷プラーナヤマ [呼吸法]
プラーナは生命力、アーヤーマは拡張という意味。つまり、呼吸とは寿命を延ばすものということです。呼吸には、吸気、呼気、止息の3つがあり、これらの呼吸をコントロールすることで、身体が緊張から解放され、神経が鎮まり、心が穏やかになるとされています。
⑸プラティヤーハラ [制感]
感情や欲望に支配されて心が乱れることがないように、あらゆる感覚と絶縁します。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚の支配から自由になり、心の動きを止めることができます。
⑹ダラーナ [集中]
雑念を追い払い、内なる自己に意識を向けること。心、身体、呼吸を一つにして、何ものにもとらわれることないようにします。
⑺ディヤーナ[瞑想]
ダラーナが自然に深まり、持続している状態のこと。集中力が高まり、心が安定すると無心になります。心は、解放、広がり、静けさ、平安に満たされます。長く続く穏やかな状態のとき、快楽や苦悩から解放されます。
⑻サマーディ [三昧]
身体と意識は眠っているように安らかで、心と思考は目覚めているときのように研ぎ澄まされた状態。この平穏な心の状態こそヨガの真髄であります。
                                ヨガは一生勉強です